『丁稚(でっち)のすすめ』のすすめ
常務の平出です。
今日はお勧めの本のご紹介です。
『丁稚のすすめ』~夢を実現できる、日本伝統の働き方~
秋山 利輝(家具職人 秋元木工代表)著 幻冬社
秋山木工という会社を御存知でしょうか?
昔ながらの厳しい職人の育て方が注目され、メディアにも取り上げられています。
入社して4年間は、丁稚奉公。
盆と正月以外にほとんど休みは無く、携帯電話、親との面会、恋愛は全て禁止。
入社後は男女の区別なく全員丸坊主。
と、これだけ聞くととんでもない時代錯誤の職場環境です。
しかし、読んでいくと弟子への愛情がとてもよく伝わってきます。
従業員を雇うことってすごい責任を負うことになるんですよね。
著者の秋山氏は、面接には1人3時間以上をかけ、その後必ずご両親を訪ねきっちり説明をする。
4年の丁稚奉公、その後4年のお礼奉公、つまり8年の勤務を終えたら全員卒業。
卒業した弟子の面倒もきっちり見て、独立したい人にも援助をする。
読むとすごいっ!と思うのですが、昔の職人の世界ってこんな風だったんですね。
一流の技術を持っていれば、不景気だって職には困りません。
海外に行っても通用します。
我々材料屋からすると、職人さんは憧れの存在なのです。
我々お菓子の業界も職人さんの世界です。
『従業員が定着しない』
『従業員が育たない』
という悩みをお持ちのオーナーの皆様、また職人の皆様も
もしお時間があれば是非読んでみて下さい。
2012/08/20 10:56:23 | コメント(0)