コストコ進出での影響を考える
昨日、久しぶりにコストコ中部空港店へ行ってきました。
先月、旧イトーヨーカドー宮竹店の跡地にコストコが出てくることがニュースになりました。
2017年夏の出店を目指しているとのこと。
最近お客様や同業者の方々と会うと必ず話題に上がります。
私は、コストコ中部空港店ができた数日後に行ったのですが、会員証の手続きに1時間、入店の行列に2時間並んだ記憶があります。
この時期の日曜日でも、駐車場エリアに入ってからとめられるスペースを見つけるまで30分くらいかかってしまうくらいの混みよう。
店内も、大きいカートを押しながら動くには大変な程度には混雑していました。
我が家は年に数回程度利用しますが、今回は2年後に浜松に進出してきたら我々の業界にどんな影響があるのか考えながら
買い物をしてみました。
①お客様(菓子屋、パン屋さんとの競合
コストコのケーキ、パンはこんな感じです。
パンは大量、ケーキは大型。
日本の核家族にはそぐわない量です。
それでも、ほとんどのお客さんのカートにはこの『ディナーロール 498円』が入っています。
私もとりあえず買っちゃいましたが。
ケーキを買う人は多くない様に思います。
私もクーラーボックス持参で行っていますが、限りあるクーラーボックスにあえてケーキを入れる必要はないという感じでしょうか。
品質も、生クリームがだいぶダレちゃってますし...。
ということで、競合するのは専門店ではなくスーパーでしょうね。
②製菓材料の仕入
これが、当社としては一番心配な部分です...
コストコ(ホールセール)の特徴は、少品種大量仕入です。
品目ごとに1種類に絞り、それを大量に仕入れて安く販売しています。
正直なところ、商品によっては当社よりも安いものもあります。
しかし、強力粉は1種類、クリームチーズも1種類。
それが、お客様のニーズに合う商品かどうかは疑問です。
商品よりも価格重視で、買いに行く手間があるお客様には競合になる可能性はあります。
③交通渋滞
コストコ中部空港店ですが、つい先日すぐ近くにイオンモールがオープンしました。
それもあってか、だいぶ混雑はしていましたが大渋滞とまではいきません。
とはいえ、あの辺は開発されて新しい地域で高速のICなんかも恐らく計算されているはずです。
浜松の地理的条件とはだいぶ異なります。
宮竹のあの場所は...恐らく大渋滞になることが予想されますね。
商圏はかなり広いでしょうから、かなり遠くから人を呼び込めるのはいいことかもしれませんが近隣の方は大変だと思います。
④人材確保
これが一番大変かもしれません。
こちらを見ると、パートの時給が1200円となっています。
さらに、『1000時間毎に64~82円の幅で昇給し最高1,650円もしくは1,800円まで昇給』となっています。
最近岐阜羽島でもオープンしましたが、近隣の人材がどんどんコストコに流れたらしいです。
労働力確保が大変な時代、これが一番のインパクトかもしれません。
その他にも、いろいろな影響があるかと思います。
「アメリカの生活習慣と日本の生活習慣は違うんだから、核家族の日本には合わないよ」
という声も聞こえますが、実際にブームを巻き起こしているコストコ。
我が家もなんだかんだで、親戚の分も含めて30,000円オーバーの出費をしてきました。
恐るべしコストコです。
2015/12/14 15:57:14 | コメント(2)