2014.03.05008お勧め書籍
先日、弊社が所属している全菓厨という会で、おおやかずこ氏に講演をしていただきました。
おおやかずこ先生は おおやかずこ食文化塾を主宰するフードコーディネーター。
28年間、セブン&アイ・ホールディングスの商品開発指導をされている方です。
おおや先生は、「これからは、付加価値の時代」だといいきります。
大量生産、大量消費の時代は終わったということは、皆さん感じていることだと思います。
今までは、〇〇店舗も経営してますよ、〇〇デパートにもお店を持っていますよ、というのが一つのブランドでした。
でも今は、この地域のこのお店でしか買えない、一日何個しか作れないというのが価値です。
例に出ていたのは松戸のツオップというパン屋さん。
ここには、サンドイッチ用の冷蔵ケースがありません。
なぜなら、作ったそばからすぐ売れてしまうから。
サンドイッチは鮮度が命。
朝作ったものが夕方にも残っているようでは、コンビニのほうがよっぽど新鮮です。
また、ツオップの名物カレーパン。
一日800個と売れるそうですが、厨房にはフライヤーがないそうです。
あるのは天ぷら鍋だけ。
一回に10個ずつくらいしか揚げられない。
売場になくなると、みんな揚がるのを待っている。
出たら売れる、出たら売れるを繰り返しているそうです。
これから、お菓子屋さんパン屋さんが求められるもの。
それは、いつでも間違いのない、いつ食べてもどれを食べてもおいしいというブランドです。
コンビニは相当な努力をしています。
我々もコンビニに負けない努力、そして誰にも負けない熱意をもってやっていく必要があります。