平出章商店について
弊社は70周年を節目に、現在の幹部と未来の幹部を融合したプロジェクトチームを立ち上げ、経営理念の見直しを行いました。
その際、創業者がどんな思いで事業を立ち上げたのか、お客様が弊社に対してどう評価し何を期待しているのか、弊社社員がどんな思いで働いているのかなどを調査しました。
その中から、今まで大切にしてきたこと、これから大切にしていきたいことをいくつかのキーワードをとして紡ぎ出しました。そんな中で出てきたのが【つながり創造企業】という言葉です。
我々の本業は卸売業です。卸売業とはメーカーから仕入れ、お菓子屋さんへ販売をする仕事です。
言ってみればメーカーとお菓子屋さんをつなぐ仕事です。つなぐものは商品ですが、それと同時に開発した想いや安心安全、おいしいお菓子にするためのノウハウも伝えなければならない大切なものです。
我々が創造したい【つながり】はそこにとどまりません。まずは、お菓子屋さん×お菓子屋さん。お菓子屋さん同士のネットワーク作りです。弊社は以前より、静岡県洋菓子協会、銘菓会、静岡県西部和菓子同業会、東海八祥会など地域の各種業界団体の事務局を引き受けてきました。これからはそれを会社の使命として取り組んでいく所存です。
そして、農業生産者様とお菓子屋さんをつなぐ仕事もはじめました。浜松市は工業都市として有名ですが、農業生産額も全国有数の農業都市です。特に果物分野は全国2位の農業生産額を誇ります。温暖で日照時間の長い農業に適した地域で採れるフルーツと、それを使ったお菓子を全国に誇るブランドとして育てたい!そんな気持ちで、生産者様が大事に育てたフルーツをお菓子に使える材料に加工しています。
次世代へ安心安全な食や自然環境をつないでいきたいという想いもあります。今後、自由貿易協定などの影響で安全な食を選択しづらい世の中がくるかもしれません。自然環境は破壊され、このままでは負の遺産を次世代に残してしまうことになります。
まずはSDGsが掲げる目標を2030年に達成する努力をしていくことが求められます。子供の代、孫の代に少しでもいい形でバトンを渡せるよう、サスティナブルな意識を高めてまいります。
【つながり創造企業】としての認知を社内外に高めていくため、つながり創造室という部署も立ち上げました。その成果もあり、お菓子を通じた案件や人のつながりが自然と集まってくるようになりました。
我々の創造するつながりが業界発展や地域貢献へと寄与できるように、また、70年間積み上げてきた信用を次の世代につなげられるよう、社員同士のつながりも深め、これから理念経営を実践してまいります。