ケンズカフェ東京の『特撰ガトーショコラ』をネットで購入しました。
一台(280g)で3,000円という高価な価格設定をしているガトーショコラです。
購入したきっかけは、10月号のガトー誌。
記事では、ドモーリ社の創設者ジャンルーカ・フランゾーニ氏がその味に惚れ込み、オリジナルでクーベルチュールを開発したとのこと。
ちなみに、ケンズカフェの商品はこのガトーショコラ1品のみで、クーベルチュールを年間4トン使用するそうです。
このお店は、もともとイタリアンを提供するカフェで、最後のデザートとしてこのガトーショコラを出していました。
しかし、立地上売上のメインはランチ。
経営危機を目の前にしながら、試行錯誤の上たどり着いたのが、ガトーショコラ専門店。
最初は1本500gのガトーショコラを1,300円で販売。
それを、ブランド化していきながら大きさを半分の280gにし、価格も1500円→2000円→3000円と上げていきました。
やはり、最初のお客様はほとんど離れてしまったとのことですが、新たな顧客に支持され今では月間3000台以上売れているそうです。
普通に考えれば、おそらくイタリアンカフェのランチでは1食3000円は取れないでしょう。
しかも、それなりの数をこなすにはそれなりの人数のスタッフが必要になってきます。
でも、このガトーショコラ1台で3000円。
しかも作っているのはオーナー一人。
単品なので、効率よく製造でき、原料も絞られるので価格交渉ができる。
なかなかすばらしいビジネスモデルです。
食べてみた感想ですが、確かに美味しいです。
ガトーショコラというよりテリーヌショコラという感じでしょうか。
小麦粉を使わず、生チョコみたいな食感です。
チョコレートの味がそのままストレートにでるお菓子ですね。
美味しい召し上がり方として、常温で、冷やして、温めて、とそれぞれ食べ方の説明も書かれています。
ケンズカフェのシェフ 氏家健治氏による著書もあります。
3000円にしたことによってできるブランド戦略、販売戦略などについて詳しく書かれています。
とても興味深いビジネスモデルです。
是非読んでみてはいかがでしょうか。
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