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創業70周年に改めて感じる創業の心

2019.04.29社長ブログ

先日、弊社創業70周年を迎えました。

祖父 章 祖母ハルが創業したこの会社、長く続けてこれたのはお客様、仕入先様をはじめ、支えてくださった皆様のおかげです。

誠にありがとうございます。

弊社は、昭和24年に食品添加物販売業として商売をはじめました。

 

弊社創業者の章は、薬剤師をしており、戦争当時は満州病院に勤めておりました。

昭和20年8月9日、ソ連が日ソ不可侵条約を一方的に破り日本に宣戦布告し、怒涛のごとくソ連軍が侵攻してきました。

それから、満州在住の日本人の生活は一変、現地人の略奪に会い、中国共産党軍と国民革命軍の戦闘が度々繰り返され、

ソ連軍の暴行、強奪と心休まる日はなく、自国の軍隊も警察も政府もなくなった民族の哀れさと悲劇を感じながら

恐怖に耐える日々だったそうです。

夢寐にも忘れることの無かった故郷日本の土を踏んだのはそれから約1年後の昭和21年7月5日でした。

終戦当時、満州在住の民間邦人は推定約155万人。

うち日本に無事に戻ってこられたのは127万人で、軍民合わせて約24万5千人が命を落としました。

「海がなければ、歩いてでも帰りたい」と願った故国日本。

敗戦で荒廃しきった故郷でしたが、故国の地に戻れた感謝と、まだ幼い子供を育てていかなければという強い気持ちで、

薬剤師の知識と人脈を駆使しして商売をはじめていったそうです。

 

当時、砂糖は配給制で、お菓子屋さんもパン屋さんも使用することができませんでした。

そんな中で、章はお菓子屋さんパン屋さんに人工甘味料を販売。

そのうち、「もっと日持ちをさせたい」「もっとやわらかくしたい」などの困りごとを相談されるようになりました。

それを薬剤師の知識で解決していくうちに、製菓製パン業界に生きる道を見つけたのだと思います。

 

それから70年。

今、弊社では経営理念の再構築を行っております。

その中で大切にすべき【創業の心】を紡ぎだす作業も行いました。

そこで出てきたわが社の創業の心は以下の2点です。

 

・すべてに感謝

・お客様の困りごと解決

 

この2つの心をを70年前も、現在も、そして30年後の100周年のときも大切にしていければと考えております。

 

日本の地を再び踏めた感謝

自分を守ってくれる国や政府があることの感謝

今まで70年間いろいろな方に支えていただいた感謝

そして、お客様から困りごとを相談していただけるような関係づくり

 

創業者の思い、大切にしてきたことを、我々も再認識し、71年目の一歩を進めていこうと思います。

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